命を救う応急手当講習会
応急手当講習会とは
《救急車がくるまでに》をテーマに、応急手当に必要な基礎知識のほか、「人工呼吸」や「胸骨圧迫」「AEDの使用法」「止血法」などの実技中心の講義が行われます。
呼吸や心臓が止まったり多量に出血している人の命は、救急車が到着するまでのわずか数分の間に、”応急手当”を受けたかどうかで大きく左右されます。何の手当もしないで救急車を待っているだけでは、助かる命も助からなくなってしまいます。
欧米では応急手当が広く一般に普及しており、日本とは比較にならないほど救命率が高くなっています。
私たちもこの講習会で正しい「応急手当」の方法を身につけ、家族の命はもちろん、あらゆる人々の救命に役立てましょう。
分刻みで下降する命の曲線
この図を見てもわかるように、心臓や呼吸が止まった人の命が助かる可能性は、その後約10分の間に急激に少なくなっていきます。
命が助かる可能性は時間とともに減っていきますが、そばに居合わせた人が心肺蘇生法を行った場合には、その減り方がずいぶんとゆっくりになっているのがわかります。心肺蘇生法を行った場合には、行わなかった場合にくらべて、命が助かる可能性が大きく違ってきます。
AED(自動体外式除細動器)とは?
突然心臓が止まってしまった場合、心臓の筋肉がけいれんして血液を全身に送れない状態(これを心室細動といいます)になっていることが多く、電気ショックを与えてけいれんを止める(これを除細動といいます)ことにより、心臓の正常な動きを取り戻せる可能性があります。
AEDは、この電気ショックを行うための医療機器で、平成16年7月から一般市民の方も使用できるようになりました。
ここがポイント!
できるだけ早く電気ショックを与える必要があります。
- 心室細動になってから1分以内に電気ショックを行った場合、生存退院率は90%で、1分経過するごとに生存退院率は7~10%ずつ低下すると言われています。
- AEDを使っても電気ショックの適応とならない場合があります。また、AEDが近くにない場合もありますので、AEDと応急手当の知識・技術はどちらも大切です。
- 二戸広域では、平成16年度から公共施設のAED整備に取り組み、現在学校をはじめ、住民の皆様が多く利用する場所や体育館等のスポーツ施設などにAEDを設置しています。
頼りはあなたです!
救急車の到着には7分から8分かかります。通報の遅れや交通事情によってはさらに長くかかることもあります。
頼りはその場にいるあなたです。適切な応急手当を行って、到着した救急隊、そして医師へとリレーができれば、多くの貴重な命が救われます。
講習会の申込方法
居住地または勤務先を管轄する消防署や分署に事前に連絡し、日程調整のうえ7日前までに救命講習申請書を提出願います。
普通救命講習及び上級救命講習の受講料は無料です。
(応急手当普及員講習用テキストのみ有料)
日中受講できない方は消防署または各分署にご相談ください。日程及び時間のご要望に合わせて調整できる場合があります。(消防署の行事等によりご要望に添えないことがございますが、ご了承願います)
お問い合わせ先 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
二戸消防署 | 二戸市金田一字上田面300-2 | 26-8119 |
一戸分署 | 一戸町西法寺字関屋157-1 | 33-3119 |
軽米分署 | 軽米町大字軽米3-74-1 | 46-4119 |
浄法寺分署 | 二戸市浄法寺町下前田28-2 | 38-4119 |
九戸分署 | 九戸村大字伊保内12-65-1 | 42-3119 |